ネコの雑学メモ |
学名 |
Felis silvestris catus |
分類 |
ネコ目/ネコ科/ネコ属/ヤマネコ種 |
名称 |
猫 |
祖先 |
ヤマネコ |
起源 |
紀元前3000年頃、古代エジプト |
体重 |
平均 2.5〜7.5kg |
名前の由来 |
一日の大半を眠って過ごす事から、「寝子」となり、後に「猫」となったという説もある。
(一日の平均睡眠時間は、14時間〜20時間。) |
▼ 食事について |
餌種類 |
猫は、真正肉食動物。餌となる動物の肉・内臓・軟骨等全てを食べる事で、栄養補給をする。
野菜からは栄養が得られず、必ず肉(獣or魚)を食べなければいけないが、肉・魚の切り身といった
内臓や軟骨を取り去った肉しか食べられなければ、やはり、猫には栄養補給バランスが保てない。
(昔の「ネコまんま」だけでは当然栄養が足らず、そうした餌を与えられてた猫は、自分で鼠等を
捕食して栄養補給する必要があった。)
完全肉食用のキャットフードは、雑食性の犬も好むが、消化構造の違う犬にこれを与えると
栄養過多で肥満になってしまう。
タマネギや観葉植物等、猫が食べると毒になるものが人間社会にはかなり多いので、
人間の飼い主は勉強と注意が必要。 |
回数 |
生後3週間位までの授乳期には、一日5〜6回、4時間おき位の割合でフードを与える。
その後、成長に合わせて食事回数は徐々に減らして行き、成猫時には一日2回位にする。
(妊娠猫には、一日4回。高齢猫は、体調に合わせて一日1〜4回与える。) |
注意事項 |
味覚の強い食事は猫も好むが、それを食べ続けると猫の身体には害になる。
猫の身体に適さない食事を続けさせると、肥満や栄養バランスを崩して病気になる場合がある
ので、飼い主には注意が必要。 |
▼ 特徴 |
爪 |
猫の爪は、自由に出し入れできる。
古い爪は根元から抜け落ち、その下から新しい爪が生え出る。
爪の抜ける時期に、爪を綺麗に抜くために爪とぎをする習性もある。 |
足音 |
狩猟する動物だけに、足音は非常に小さい。
そのため、飼い主が愛猫の居場所を見失う事が多く、居場所を知るために愛猫に鈴付首輪を
付けたと言われている。 |
運動神経 |
狩猟動物だけに、身体能力に長けている。
高い所から落下した時は、ヒラリと身をひるがえして上手に着地したり、
自分の身体より細く見える隙間をスルリと潜り抜けたり、
お皿の並んだテーブルの上を何事もなかったようにスルリと歩いたりもできる。 |
体臭 |
猫独特の体臭はあるが、他の獣と比較してみると、体臭は非常に少ない部類らしい。 |
▼ 能力 |
柔軟性 |
非常に身体が柔軟で、(頭以外)体のほぼ全ての場所を自分で舐められる。
高い所から着地した時など、(身体の柔軟さで)衝撃を吸収できる。 |
瞬発力 |
体高の5倍位の高さは、飛び上がることができる。
瞬発力は凄いが、その分、持久力は乏しい。 |
平衡感覚 |
逆さに高い所から落としても、必ず足から着地できる。
三半規管能力とは別に、水平線検出能力が優れているためと考えられている。 |
聴力 |
猫の場合、五感の中で最も優れているのは「聴覚」とされている。
左右の耳で立体的に音を聞き分け、好感度レーダーのように獲物の隠れ場所を知覚する種もいる。 |
舌 |
舌の表面は鉤状突起があって、ザラザラしている。
これで、骨に付いた肉を綺麗に舐め取れる。 |
● 飼う前に知っておきたい注意点 |
ひげ |
猫のヒゲには、毛根に感覚神経・血管があり、非常に鋭敏。
これに触れる感触で、狭い通路を通り抜けられるかどうか判断する。
ヒゲは生え変わるが、無理矢理抜いたり切ってはいけない!
ヒゲを失うと、猫には目が見えないのと同じ位不便でストレスを感じてしまう。
ヒゲを失ったために、ストレスで死に至った例もあるらしい。 |
爪とぎ |
壁や柱を使って「爪とぎ」するので、飼い主にはそれ相応の覚悟が必要。
爪を研いだり、古い爪を抜いて新しくする他、縄張りを示す意味があるとも考えられている。 |
睡眠 |
一日に14時間〜20時間は寝て過ごす。 |
体を舐める |
猫には全身をくまなく舐める習性があるが、飲み込んだ毛が消化器内で詰まって体調を
崩す事もある。まめにブラッシングしてやると良い。 |
トイレ |
猫は、フン・尿は砂を掘った中で行い、終わると砂をかけて隠す習性がある。
(排便後、素知らぬ顔する様子が、「ねこばば」の語源になっている。)
フン・尿は、結構臭う。 |
鈍い場所 |
親猫が子をくわえて運ぶため、「襟首」は痛みが伝わりにくい場所になっている。
(これは、犬等も同じ。) |
喉鳴らし |
猫が喉をゴロゴロ鳴らすのは、愛撫されてリラックスしている時だけではなく、体調が悪い時
や死ぬ直前にも鳴らす事があるらしい。
実際には、これらの行動の真意は、単純化された解答がないらしい。 |
▼ ネコから人に伝染する病気 |
感染症 |
トキソプラズマ症 。 パスツレラ症 。
猫ひっかき病(バルトネラ菌の感染)等がある。 |
▼ ネコに与えてはいけない食べ物 |
中毒物 |
以下の物は、猫が食べると中毒を起こすので、絶対に与えてはいけない。
・ タマネギ。
・ ユリ 、アルカロイド類 。 種子類、球根。
・ カフェインを含む、コーヒーや紅茶等
・ イカ、タコ、エビ、カニ、貝類
・ カカオ、チョコレート |
下痢の元 |
猫は乳糖を代謝できないので、牛乳を飲むと下痢してしまう。
与えるなら、猫用のミルクでなければダメ。 |
▼ 飼い主の義務 |
扶養責任 |
猫は「玩具」ではありません。命です。
「飼う」または「飼った」からには、最後まで面倒をみてあげて下さい。
ネコの幸福は、飼い主次第です。 |