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   2009年2月20日 作者インタビュー



・・・インタビュアー ( X )     ・・・作者 ( まつはらともふみ )

まずは、お約束ということで、
『赤プリン』という作品が生まれた経緯(いきさつ)から教えてください。
 『フェレフェレ☆ま〜ぶる』、『フェレ天使☆』と同じ流れで、自然に生まれたものです。

 
と言うと、また、例の「ママたん」発信・・・という事になるのでしょうか?
 ですね。
モデルとさせていただいた「ママたん」が本当の「ママ」になられて、その後、
赤ちゃんの話や、それに伴う「プリン君」の様子などを伺っている内に、自然発生しました。
 
では、『赤プリン』は、ノンフィクションなマンガ?
 まぁ、確かに。(笑)
いえいえ。話の題材だけですよ、本当なのは。
あくまでマンガ誇張してるものなので、モデルの人達があのまんまだと思われると、ちょっと
困ってしまいますけど。(苦笑)
モデルとなった方達はちゃんとした人達ですので、その辺は誤解なさらないようにお願いします。

 ・・・これは、ちゃんと言っておかないと、マズイですよね。(苦笑)
 
それは、そうですね。失礼しました。(笑)
では、話を変えまして、まつはらさんは「赤ちゃん」のマンガを描かれるのは
初めてだったそうですが、それで苦労された事とかはありますか?
 描く前は、僕に赤ちゃん話が描けるなんて、夢にも思ってませんでした。
赤ちゃんのマンガを描く方というのは、出産経験の有る女性だけだと思ってましたし。
僕は男ですんで、何をどう間違っても、出産経験する事なんてある訳ない、と。
 
「母親目線で語る」という意味では、確かにそう考えるのも分かりますが・・・。
 ええ。凝り固まった考え方だったかも知れませんけど。でも、
「赤ちゃんのマンガを、じゃあ、誰が読むのか?」
となると、やっぱり「子育てしてるお母さん」って連想するのが自然だと思いますし。
で、そういう人達がそういうマンガを読む時には、何を基準に選ぶかと言うと、それは、
「子供への愛情があるかどうか」・・・って事になるでしょうしね。
 
なるほど。いわば、愛情パワーMAX状態である訳ですものね。
 ですよね。
だから、その人達相手に、無知で無感性なままの人間が相対した所で、
「ウソつき!そんなマンガ読みたくない!」ってなっちゃうんじゃないかな、と。
感性鋭い人達、鋭くなってる人達にはどんなテクニックを駆使した所で、ウソはウソとすぐバレ
てしまいますから。
僕自身も、その手のウソは大嫌いですし。だから、無理だろう、と。
 
では、それが、また、どうして、描こうという事に?
 「描いて」って言われたからです。(笑)
単純ですけど、それに尽きますよね。

 動物を見て、勝手なしゃべりを足してみるっていう遊び、前からよくやってたんですが、意外と
評判は良かった。
で、じゃあ、それを実際に漫画で描いてみると、どうかな?と
半信半疑に始めてみると、それも受けは悪くない。

じゃあ、この方向でしばらくやってみるのも悪くないんじゃないかな?という事で、動物漫画・
絵本漫画というのを近年はやってた訳ですけど。
それらは、頭で理屈で考えて始めたものではなかったんです。
求められたから、とにかく、やってみた。
ひょっとしたら、それは、すがるような気持ちだったかも知れない。

自分の漫画なんて、ひょっとしたら誰も読んでないんじゃないか、って空虚感みたいなものが
ありましたからね。ずっと。
 
求められたから、描いた・・・と?
 ・・・ですね。
考えても、しょうがない。むしろ、考える程にダメになる事もあると思うんで。
「そうかも知れない」って勘がささやいた時は、とにかく、もう、その勘に素直に従おう、と。
そういう事です。

 後は、もう、とにかく、自然に生まれ出た「プリン君」達・漫画キャラクター達を、僕は自由に
遊ばせてやってた・・・ってだけの話です。
 
漫画キャラクターが、勝手に・・・ですか?

 
 ええ。勝手に、です。
漫画描く時に、僕は、漫画キャラに何をしゃべらせようかなんて、考えた事はありません。
みんな、それぞれの子が、てんでに勝手にしゃべってるんです。
僕は、それを、一つの話として、まとまりをつける・・・って仕事をしてるだけですね。

皆てんでにしゃべって遊んでってやってると、話自体はあっち行ったりこっち行ったりして
収集つかない事はありますから。
読者の人に、何の話だったかなるべく正確に伝えるために、簡単にまとめて日記に残して
おくというか・・・そんな感じでしょうか。
 
漫画キャラクター達は、個性分けまで全部、自然発生的に生まれるのですか?
 ・・・・ん〜・・・・。
・・・「個性」って、何でしょうね?
そこは単なる比較論でしかないなら、僕はそんなの別にどうだっていいや、って思います
けどね。

「隣とどこがどう違うのか?」なんて、比べてもしょうがないと、僕は思います。
違って見えるなら、それはそれで別に構いませんけど、
「だから、どうなの?」って風にも思いますし。
「デジタルに識別する必要なんて、あるのかな?命に?」
・・・っていうのが僕の考えなので・・・。

 “キャラ論”なんてレベルの話じゃなくて、その子の内面をどう理解するかっていう話に
なるなら、それは、もう、そんな簡単に行くものじゃありませんし。
その子の一生を全て紐解く位の覚悟がなければ、本当の意味でその子の内面を知る
なんて事にはならないと思います。
 
・・・・なかなか難しいお話ですね。
 ついつい熱く語ってしまいました。(苦笑)
そこに、何かこだわりがあるのかも知れないですね。
自分で言ってて気付く事ですけど。
 
まだお話を続けたい気分ですが、そろそろお時間も来たようなので、残念ですが、
今回はこの辺でおいとましようと思います。
(笑)
本日はありがとうございました。
 はい、こちらこそ。(笑)
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