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まずは、お約束ということで、
『赤プリン』という作品が生まれた経緯から教えてください。 |
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『フェレフェレ☆ま〜ぶる』、『フェレ天使☆』と同じ流れで、自然に生まれたものです。
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と言うと、また、例の「ママたん」発信・・・という事になるのでしょうか? |
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ですね。
モデルとさせていただいた「ママたん」が本当の「ママ」になられて、その後、
赤ちゃんの話や、それに伴う「プリン君」の様子などを伺っている内に、自然発生しました。
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では、『赤プリン』は、ノンフィクションなマンガ? |
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まぁ、確かに。(笑)
いえいえ。話の題材だけですよ、本当なのは。
あくまでマンガ誇張してるものなので、モデルの人達があのまんまだと思われると、ちょっと
困ってしまいますけど。(苦笑)
モデルとなった方達はちゃんとした人達ですので、その辺は誤解なさらないようにお願いします。
・・・これは、ちゃんと言っておかないと、マズイですよね。(苦笑)
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それは、そうですね。失礼しました。(笑)
では、話を変えまして、まつはらさんは「赤ちゃん」のマンガを描かれるのは
初めてだったそうですが、それで苦労された事とかはありますか? |
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描く前は、僕に赤ちゃん話が描けるなんて、夢にも思ってませんでした。
赤ちゃんのマンガを描く方というのは、出産経験の有る女性だけだと思ってましたし。
僕は男ですんで、何をどう間違っても、出産経験する事なんてある訳ない、と。
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「母親目線で語る」という意味では、確かにそう考えるのも分かりますが・・・。 |
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ええ。凝り固まった考え方だったかも知れませんけど。でも、
「赤ちゃんのマンガを、じゃあ、誰が読むのか?」
となると、やっぱり「子育てしてるお母さん」って連想するのが自然だと思いますし。
で、そういう人達がそういうマンガを読む時には、何を基準に選ぶかと言うと、それは、
「子供への愛情があるかどうか」・・・って事になるでしょうしね。
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なるほど。いわば、愛情パワーMAX状態である訳ですものね。 |
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ですよね。
だから、その人達相手に、無知で無感性なままの人間が相対した所で、
「ウソつき!そんなマンガ読みたくない!」ってなっちゃうんじゃないかな、と。
感性鋭い人達、鋭くなってる人達にはどんなテクニックを駆使した所で、ウソはウソとすぐバレ
てしまいますから。
僕自身も、その手のウソは大嫌いですし。だから、無理だろう、と。
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では、それが、また、どうして、描こうという事に? |
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「描いて」って言われたからです。(笑)
単純ですけど、それに尽きますよね。
動物を見て、勝手なしゃべりを足してみるっていう遊び、前からよくやってたんですが、意外と
評判は良かった。
で、じゃあ、それを実際に漫画で描いてみると、どうかな?と
半信半疑に始めてみると、それも受けは悪くない。
じゃあ、この方向でしばらくやってみるのも悪くないんじゃないかな?という事で、動物漫画・
絵本漫画というのを近年はやってた訳ですけど。
それらは、頭で理屈で考えて始めたものではなかったんです。
求められたから、とにかく、やってみた。
ひょっとしたら、それは、すがるような気持ちだったかも知れない。
自分の漫画なんて、ひょっとしたら誰も読んでないんじゃないか、って空虚感みたいなものが
ありましたからね。ずっと。
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求められたから、描いた・・・と? |
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・・・ですね。
考えても、しょうがない。むしろ、考える程にダメになる事もあると思うんで。
「そうかも知れない」って勘がささやいた時は、とにかく、もう、その勘に素直に従おう、と。
そういう事です。
後は、もう、とにかく、自然に生まれ出た「プリン君」達・漫画キャラクター達を、僕は自由に
遊ばせてやってた・・・ってだけの話です。
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漫画キャラクターが、勝手に・・・ですか? |
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ええ。勝手に、です。
漫画描く時に、僕は、漫画キャラに何をしゃべらせようかなんて、考えた事はありません。
みんな、それぞれの子が、てんでに勝手にしゃべってるんです。
僕は、それを、一つの話として、まとまりをつける・・・って仕事をしてるだけですね。
皆てんでにしゃべって遊んでってやってると、話自体はあっち行ったりこっち行ったりして
収集つかない事はありますから。
読者の人に、何の話だったかなるべく正確に伝えるために、簡単にまとめて日記に残して
おくというか・・・そんな感じでしょうか。
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漫画キャラクター達は、個性分けまで全部、自然発生的に生まれるのですか? |
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・・・・ん〜・・・・。
・・・「個性」って、何でしょうね?
そこは単なる比較論でしかないなら、僕はそんなの別にどうだっていいや、って思います
けどね。
「隣とどこがどう違うのか?」なんて、比べてもしょうがないと、僕は思います。
違って見えるなら、それはそれで別に構いませんけど、
「だから、どうなの?」って風にも思いますし。
「デジタルに識別する必要なんて、あるのかな?命に?」
・・・っていうのが僕の考えなので・・・。
“キャラ論”なんてレベルの話じゃなくて、その子の内面をどう理解するかっていう話に
なるなら、それは、もう、そんな簡単に行くものじゃありませんし。
その子の一生を全て紐解く位の覚悟がなければ、本当の意味でその子の内面を知る
なんて事にはならないと思います。
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・・・・なかなか難しいお話ですね。 |
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ついつい熱く語ってしまいました。(苦笑)
そこに、何かこだわりがあるのかも知れないですね。
自分で言ってて気付く事ですけど。
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まだお話を続けたい気分ですが、そろそろお時間も来たようなので、残念ですが、
今回はこの辺でおいとましようと思います。(笑)
本日はありがとうございました。 |
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はい、こちらこそ。(笑) |