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『ボンバーマンJ(ジェッターズ)』




   DATA

原作 『ボンバーマンジェッターズ』 (2002年・TV東京系アニメ)
漫画 まつばらともふみ
掲載誌 小学館月刊コロコロコミック(2002年9月号〜2003年3月号連載)
(各話23〜26ページ/全6回+予告短編1本)
ジャンル TVアニメのコロコロ風コミカライズ


 2001年TVアニメ『ボンバーマンジェッターズ』のコミカライズ作品。

原作アニメに敬意を持っていたものの、原作と自身の作風キャラクターとの格差、
業務上の難儀と私的障害等々が重なって終始苦しんだタイトル。
痛みの記憶は凄くあるものの、描いていた当時の記憶はほとんど無い。
好きだと言って下さる方には申し訳ないけれど、「哀しい落とし子」なのが正直な実感。


未単行本化。
(むしろ描き手自身も出版を望んでいなかった。それ位、傷の深い作品。)





   キャラクター


シロボン
 本編の主人公。
原作アニメと一番変わってしまったキャラ。
コミカライズに際してこのようにしか描けなかった時点で、
前途多難は容易く予見出来てたかも知れない。
アニメに近付けて描くなら絵本形式でやるしかなかったかも知れないし、
ギャグは到底無理だった気がする。(少なくとも自分には。)

シャウト
 ジェッターズ隊長の少女。
彼女の存在なくして、コミカライズは描けなかったと思う。
が、大人の事情は重荷な足かせとなり大いに悩まされた。
二話目に原作無視でラーメン屋話を描かなければいけなくなった時、
内心、終わりの始まりを感じていた。

マイティ
 シロボンの兄で「伝説のボンバーマン」と称される、勇者の象徴キャラ。
原作アニメと大きく変わってしまった。
第一話から、「最終回のシロボンへの独白」を想定しながら描いていた。
頭の中には最終回は在るが、今後も描く事はないと思う。

バーディ
 ジェッターズのお目付役。
個人的には格好良い見せ場を彼に用意して、二枚目役を担当させたかった。
その上で時々ボケる感じの方が、緩急効いて生きた気がするけれど。
カラー表紙で色設定変更したのは、意図的なもの。
そうでもしないとあの時点で描く事が出来ない位、精神的に追い詰められていた。
それは仕事の根幹がぐらついてるという事で、成程難儀な仕事だった筈である。

MAX
 アニメ観た方ならお分かりの、正体は「あのお方」な覆面男。
当初はアニメに近いキャラとして第一話から登場予定だったが、
絵コンテ段階から揉めに揉め、キャラクターも二転三転。
登場すら危ぶまれたが、キャラ崩壊させる事でようやく日の目を見た。
結果として、コミカライズ版にストーリー性は不要宣告の象徴となった。
それ故、最終的に口惜しさが大きく残ったキャラであった。

ガング
 ジェッターズメンバーのロボット。
二話目から登場予定だったが、大人の事情で大幅に遅れる。
ガングとボンゴの登場で舞台の基盤が出来上がり話が軽快に進む筈だったが、
むしろ作劇崩壊が進んでどうにもならなくなっていた。

ボンゴ
 ジェッターズメンバーのロボット。
二話目から登場予定だったが、大人の事情で大幅に遅れる。
 アニメでは無口なキャラなのに、よく喋る。
そうしないと、コンテが作れなかったから。
限界であった。


 ・・・長々と続いた、ただのボヤキ。
結論、未熟な漫画家がそこにいただけというオチ。


 ・・・そして、まつらともふみは銀河のチリとなって消える。





     『ボンバーマンJ(ジェッターズ)』 設定画、色紙等
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