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▼『ポメ』 (1)〜(4)巻と セット巻の違いについて (2008年7月23日インタビュー)

・・・インタビュアー ( X )     ・・・作者 ( まつはらともふみ )

『ポメ。』公式ページ新設ということで、改めて話を伺いたいと思います。

今現在『ポメ。』本の巻数も6冊を数えてる訳ですが、
まずは、(1)〜(4)巻と (1)(2)・(3)(4)セット巻の違いについて
教えてください。
 セット版の方は、「(1)〜(4)巻をセットにして価格も下げて、お求めやすく〜!」
を宣伝文句みたいにしてますけど、ただセットにしただけではないんです。

元々は、『ポメ。』(1)〜(4)巻の作画や編集部分に 自分としては不満があって、
それをやり直したいって気持ちがあったんです。
それで、セット版の方は、(1)〜(4)巻の全ページに修正を入れてあります。
絵は全部手を加えました。「主線」や「カキ文字」「背景」に「集中線」「効果線」などを
大幅に直してます。後は、活字ワクに色がついてたのを「白」に戻しました。

 もっとも、これは、見る人によっては単純にまちがい探しみたいなもので、
違いに気づかない位の地味な直しかも知れませんし、前の方が良いって感じる人も
あるかも知れません。
そういう意味では、「別バージョン」って所になるでしょうか。


なるほど。発表後の原稿に手を加える作家さんの話はよく伺いますが、
『ポメ。』の場合は どこが気に入らなかったのですか?
 単純に、「絵」です。
絵の「魂の部分」が、少しぼやけているような、そんな感じがしたものですから。
直せるものなら、直したい!
・・・・って、それだけです。


「魂の部分」と言うと、それは、どんな所なのでしょう?
 ・・・・ん〜・・・・。それは、もう、完璧に感覚的なものなので、言葉で説明しろと
言われると、うまく説明できないのですが・・・・。
とにかく、「シャキッ!」としてなかったと言いますか・・・・。
少なくとも、僕には、そんな風に感じられたものですから。


では、『ポメ。』(1)〜(4)巻は、ダメだと・・・?
 いえ、別に、そうは思いません。良い悪いは描き手が決めるものじゃない
でしょうし、リメイクすれば良くなるってものじゃないとも思ってます。
ただ、僕にとって重要なのは、「作品の質」なんてモノじゃなくて、「そこにいる
キャラクター達が元気で笑っていられるかどうか」だけなので。

『ポメ。』(1)〜(4)巻では、とりあえず、ポメは元気に飛び跳ねていたと、
僕は思ってます。その事では、僕は満足してるんです。
だから、本当の本当は、絵がどうこうなんて、関係なかったりはするんです。
他の人から見て、例えどんなに絵がヘタに見えようと、そんな事は
どうでも良いんです。

 ただ、どうせなら、ポメの「キラリ!」とした鋭くキレイな部分も、ちゃんと
伝えることができたら、その方が良いな。・・・・と思ったんですよね。


もっと元気ではずんだ「ポメ」が見せたかった、と・・・・?
 そうですね。
(1)〜(4)巻では、かなりノンビリ・ボケ〜っとした感じの「ポメ」でしたから。
もっと違う印象の「ポメ」もいるんだよ、というのを描いておきたかったんです。

そういう所を踏まえてやってますので、作画を白紙の状態から 全部描き直した
訳ではないんです。
あくまで、(1)〜(4)巻の絵を元に、少し手を加えて行った。・・・ってだけの話で。


「少し」と言っても、かなり大変だったそうですね?(笑)
 ええ、それは、もう。(苦笑)
何せ、枚数が枚数ですから。(※4冊分の総ページ数=198枚!)


よく最後まで続きましたね?(笑)
 ・・・・・「ポメ」ですから、ね。(苦笑)
でなきゃ、音を上げてたでしょうね。
「ポメ」じゃなきゃ、そんな執念深くはやれてないと思います。

元々、「売れたから、再販しますっ!」ってものでもありませんしね。


・・・(笑)まぁ、それは、そうですね。
通常、出版物の再販は、利益の回収が目的なものですからね。
(苦笑)
 そう。
『ポメ。』は、そんなに売れてません。(笑)


売れてほしいですね。
 それは、やっぱり・・・・。(笑)

ただ、そこは、それ。
結果なんて、「ポメ」本人に聞いてください。・・・・って所でしょうか。

 ・・・・こんなオチで、どうでしょう?


・・・本日はありがとうございました。(笑)
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